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2018/12/12

まぼろし~

選手に立ち塞がる永遠の課題といえば、プレッシャーを感じるなどということでしょうか。

ただでさえ緊張する本番に、周りからの期待、生活がかかることへの不安、危険と隣り合わせであるレースへの恐怖も重なり、選手の心は押し潰される。

そういったプレッシャーは、歳を重ねて場数を踏んでも、逃れることはできない気がする。

では、どう付き合っていくか。

私が優勝した2016年の開幕戦、宇都宮クリテリウムを例に話しましょう。

自分がブリッツェンに入団した年から開幕戦は地元宇都宮になり、必勝体制のなか2年連続で周囲の期待を裏切る結果に。

こんな思いはするのはもう嫌だ、重圧のないところに逃げたい、そんなことをレース直後には思っていました。

当時のジンクスについて、ライターの小森さんが書いてくれています。

レースに挑む際、如何に雑念を取り除き、直感を鈍らせないかが展開を左右する。

1万人に近い観衆が観ていると思うと、高揚する人もいれば、かたくなる人もいる。

自分は後者ですね。

そういった時に、レース前に親父に会うと、レース会場が途端に家にいるような気分になる。

一言二言話し、ああ、自分が選手になることを反対していた親父に、今日はいいところでも見せるか、と思う。

この時だけは自分のなかでは、観衆は誰もいなくなる。実際は沿道を埋め尽くしていても。

結局、重圧は自分が造り出した幻で、その幻が家族1人なら、いなすのにさほど苦労もしないでしょう。

もちろん皆さんの声援は聞こえていますし、力になるのも確かです。

親父ほら見ろ、俺はこんなに周りから応援されるようになったんだぞ、と。

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コメント

何んだか、心の内に秘めた気持ちを聞かせて頂いた様で有難うございます。
来年からは譲さんのTwitterを拝見すれば良いのでしょうか?🙄
でも、こんな長文は新ブログかなぁ〜
年内マダマダ楽しませてクダサイねっ🙌

投稿: トマト | 2018/12/14 18:35

譲選手、お疲れ様です。
レースでの緊張やプレッシャーはベテランの譲選手でも常に感じられているのですね。
地元宇都宮や栃木のレースでは尚更でしょう。
2016年の開幕戦、宇都宮クリテリウムでの譲選手の優勝シーンは、今でも私の脳裏に強く残っていて、当初鳥肌が立った事を覚えています。
清原工業団地を子ども達とサイクリングする度に思い返します。
そんなレースの裏では、お父様との素敵なエピソードがあったとは驚きました。
身内の観ているレースで優勝するのは、本当に最高の気分でしかも自分を誇れる瞬間だったでしょうね!
これからも譲選手自身やご家族が歓喜出来るレースを期待しております。

投稿: カダ | 2018/12/13 12:28

ブログを読ませていただいたのが、日付変わって12月13日、奇しくも父の誕生日でした。
亡くなって25年。もっと色々話をすれば良かったなぁ。
親孝行したいときには親はなし。お父様との良い関係を続けていってくださいね。

投稿: ひっさん | 2018/12/13 02:41

ヤバいです譲さん。泣けます😂😂😂揚げ足をとってウケを狙う隙がありません。
内容の深さに自分で照れて、おふざけのタイトルを付けたのでは☺️
これは失うには惜しいブログだから、スクショして永久保存します‼️
よいお話をありがとうございます😭😭😭

投稿: あばぁば | 2018/12/12 21:57

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